◆2023年度講習会
  ◆2022年度講習会
  ◆2021年度講習会
  ◆2020年度講習会
  ◆2019年度講習会
  ◆2018年度講習会
  ◆2017年度講習会
◆2016年度講習会
  ◆2015年度講習会
  ◆2014年度講習会
  ◆2013年度講習会
  ◆2012年度講習会
  ◆2011年度講習会
  ◆2010年度講習会
  ◆2009年度講習会
  ◆2008年度講習会
  
  
  
  
  

■ 2016年度 木の建築フォラム講習会のご案内

 木の建築フォラムの講習会は、2012年度に再構成して、材料から各種性能、設計例まで、木造建築物の設計、施工等に必要な基礎知識と最新の情報を網羅した体系的な12講座構成としました。2年間で一巡しますので、2016年度は三回り目となります。前期には基礎編3講座の他、応用編の1講座も開催することになりました。9月からは後期講座が始まります。皆様ぜひご参加ください。

(講習会事業幹事 河合直人)

【 対象者 】 木造建築にかかわるすべての人

前 期ー 基 礎 ー
木質材料・耐久性(終了)
木造住宅の構造設計(終了)
住宅の温熱環境 <中止になりました>
木造住宅の設計・計画 応用編(5)(終了)
後 期ー 応 用 ー
公共建築・中層木造建築(終了)
木造建築の許容応力度設計(終了)
伝統木造と保存・活用(終了)

*全12講座のうち、2016年度は上記の7講座を開講します。

【 お申込み方法 】
申込書をダウンロードいただき、必要事項をご記入の上、事務局へメール又はFAXにてお申込みください。

>> 講習会申込書 Word /  PDF

送り先・問合先:NPO木の建築フォラム事務局
 Tel 03-5840-6405 Fax 03-5840-6406 Email office@forum.or.jp

>>> お申込みの流れ

■ 講座の様子


■応用編(1)「公共建築・中層木造建築」講座

 本講座は、公共建築物や中層建築物での木材利用が進む中で、最新の実務的な情報を提供し、木造建築物の将来像をともに考える場として設けられました。2012年度から再構成された講習会も3巡目に入り、本講座も3回目となっています。
 講師は前回とほぼ同じで、公共建築物等木材利用促進法に関連して国土交通省から出された「木造計画・設計基準」の執筆者や、大規模木造等を数多く手がけた設計者などから成っています。計画、防耐火、構造、遮音、耐久性のそれぞれについて、最新の情報を交えて、基本的な考え方から設計事例まで、充実したお話をいただきました。また、今話題のCLT構造についても、昨年、告示や設計施工マニュアルが出されたことを受けて、1コマ使って話題提供の場を設けました。
 受講者は7名と少人数ではありましたが、熱心な質疑応答もあり、大変有意義な情報共有、意見交換の場になったと思います。
 公共建築物や中層建築物での木材利用は徐々に広がってきていますが、課題が多く残されていることも確かです。皆様からのご意見をうかがいながら、さらに充実した講習会を企画していきたいと思います。

 

(担当幹事:河合直人)

   

■応用編(2)「木造建築の許容応力度設計」講座

 今回の応用編2は、稲山先生が代表理事をされている(一社)中大規模木造プレカット技術協会との共催で、1回のみの講義でした。
 本講座は、木造軸組工法の構造設計における関係規定や許容応力度計算の理解を深めることを目的とし、前述の内容を深く理解することで、今後増えてくると予想される中大規模木造の構造設計への対応力を養うものです。
 今年度の講師は、稲山正弘氏が務め、10月12日(水)に講義を行いました。テーマは「中大規模木造設計セミナー」で、木を見せる空間をつくるための防耐火計画、流通材を活用するための構造計画等を中心に、改訂されたJIS A 3301のトラスやその他、流通材とプレカットを活用して、経済的かつ木の魅力に富んだ木造建築を実現するための設計手法など、実務的な内容が多く、非常に中身の濃い内容となりました。
 講義終了後は、受講者から多くの実務上の質疑がされ、受講者同士での情報交換や交流が盛況に行われました。

 

(担当幹事:村上淳史)

   

■応用編(3)「伝統木造と保存・活用」講座

 本講座は講義と実地研修を組み合わせた全5回の内容で実施されました。第1回(9月10日〜11日は、気仙沼市魚町周辺の津波被害に遭った地域色あふれる木造建築の保存修復の現場を訪ねました。現地に1泊し、修復に関わる多くの方々の生の声を聞きつつ有意義な議論ができました。第2回(10月8日)は、自由学園明日館講堂修理工事現場で、耐震補強を含めた修復の思想を学び、併せて自由学園明日館の見学も行いました。第3回以降は、同一の講師陣による座学と現地見学を連続で行いました。第3回(10月22日)は、河合直人氏と山辺豊彦氏より、民家の耐震性能および補強に関して理論と実践の両側面からお話し頂きました。また第4回(11月5日)は源愛日児氏より、伝統建築における貫構造とは異なる指付技法を用いた軸組構造に関する講義をして頂きました。さらに第5回(11月23日)は、川崎市立日本民家園に第3回と第4回の講師がともに集い、民家における耐震補強と指付技法の両面に関して、実例を前にして、構造・構法・保存に関するクロスオーバーした議論ができました。今後も講義と実地研修の連動により、本講座を魅力ある内容にしたいと思います

 

(担当幹事:堀江亨)

■ 2016年度・後期日程


応用編(1) 計5回(90分2コマ/1回)

公共建築・中層木造建築

定 員:40名
受講料:会員2万5千円、一般3万円(※5回通し)
会 場:AGC studio(旭硝子ショールーム内)(予定)

【主旨】2010年に施行された「公共建築木材利用促進法」では、公共建築物における木材の利用が謳われ、最近では4階建て以上の中層建築物を木造でつくる構造や防火の技術開発も進んでいる。また、学校建築等に関しては、火災実験を含む研究成果に基づいて2014年に防火関係の基準改正も行われた。さらに、今年4月には中層木造建築物に適するとされる新たな木質材料CLTを用いた建築の基準も整備されている。こうした状況を踏まえ、本講座では、公共建築物、中層建築物、大規模建築物等を木造で設計するための計画、構造設計、防耐火設計、耐久性設計等に関する最新の情報を提供し、これらの木造建築物の将来像をともに考える場を提供する。

コーディネーター:河合直人(工学院大学)

○第1回
テーマ:
中層・大規模木造の計画と実例
日 時:
2016年11月19日(土)13:30〜16:30
講 師:
杉本洋文(東海大学)
○第2回
テーマ:
中層・大規模木造の構造計画・構造設計
日 時:
2016年12月17日(土)13:30〜16:30
講 師:
腰原幹雄(東京大学生産技術研究所)
○第3回
テーマ:
中層・大規模木造の防耐火設計
日 時:
2017年1月7日(土)13:30〜16:30
講 師:
安井 昇(桜設計集団一級建築士事務所)
○第4回
テーマ:
中層・大規模木造の遮音/CLT構造
日 時:
2017年1月28日(土)13:30〜16:30
講 師:
平光厚雄(国総研)
     河合直人(工学院大学)
○第5回
テーマ:
中層・大規模木造の耐久性
日 時:
2017年2月25日(土)13:30〜16:30
講 師:
中島正夫(関東学院大学)

応用編(2) 計3回予定(90分2コマ/1回)

木造建築の許容応力度設計 〜中大規模木造設計セミナー〜

定 員:70名
受講料:2,000円(税込) テキスト代込み

>> リーフレット / 申込用紙 PDFWord

【主旨】流通材とプレカットを活用して経済的かつ木の魅力に富んだ木造建築を実現するための設計手法のセミナーです。

  • 流通材と住宅用プレカット加工により、経済的な木造建築を実現可能
  • トラス屋根、高倍率耐力壁、高倍率水平構面などによる大空間
  • 接合部詳細など標準図による設計手間の大幅削減
  • 標準的な軸組み構法を活用して、様々な中大規模木造建築が可能

※本セミナーは、林野庁補助事業(平成28年度都市の木質化に向けた新たな製品・技術の開発・普及支援事業)により実施しています。

※本セミナーは、平成27年度に各地で開催された「中大規模木造設計セミナー」と同様の内容です。

※本講習会はCPD認定講習会です。

日 時:
平成28年10月12日(水)13:30〜16:30
(開始時間30分前より受付開始)
会 場:
東京大学農学部中島董一郎記念ホール
講 師:
稲山正弘(東京大学大学院)
内 容:
木を見せる空間をつくるための防耐火計画、流通材を活用するための構造計画 等

応用編(3) 計5回

伝統木造と保存・活用

定 員:30名
受講料:会員2万2千円、一般:2万7千円(※5回通し)

>> 詳細・申込用紙 PDFWord

【趣旨】伝統木造建築をどう把握するのか、また現代の住まいや町並みにどのように調和させるのかという課題は、研究の進展や、実務者の取り組みによって日々新たな視座が拓かれていく領域といえます。本講座はこの課題に対して、研究者による最新の研究成果をもとにした講義と、保存・再生の現場に触れる実地研修を組み合わせて行います。
 本講座は旧フォラム「古民家再生塾」の後継である「木造建築の保存・活用」と、「伝統木造建築」を結びつけた新たな企画です。

※原則として5回通しでお申し込み下さい。回ごとの受講の場合は1回あたり6,000円(一般8,000円)、ただし第2回は3,000円(一般4,000円)となります。また各講座の見学先までの往復交通費、宿泊費(第1回)等は受講者の負担になります。

コーディネーター:堀江 亨(日本大学)

○第1回【現地研修会】
テーマ:
宮城県気仙沼市魚町周辺の津波被害からの保存修復と地域復興
日 時:
2016年9月10日(土)〜11日(日)(1泊2日)
(9月10日12時頃現地集合、9月11日16時頃現地解散。エクスカーションあり。詳細は別途通知。)
場 所:
宮城県気仙沼市魚町および周辺地域
講 師:
佐々木文彦(ササキ設計)、兼弘彰((株)ユー・エス・シー)、三浦卓也((株) マヌ都市建築研究所)
概 要:
津波被害に遭った国登録有形文化財、角星店舗、男山本店店舗、等の保存修復の現場を訪ね、地域復興における保存修復の価値を考え、歴史的木造建造物の価値をいかにして継承するかを議論します。また気仙大工がかかわった周辺の伝統的民家等を見学します。
※第1回は宿泊先予約等の都合から8月26日(金)を申込締切とします。ただし締切以降に申し込める場合もあります。申込受領後に詳細日程や宿泊費等に関して追ってお知らせします(宿泊費・夕食代・朝食代・懇親会費等で、受講費以外に12,000円〜14,000円/人を予定しています(詳細は後日通知))。なお、集合場所までの交通機関の手配・代金は各自でお願いします。各見学地が離れていますので、現地の足回りは自家用車での相乗りをお勧めします。自家用車で来る方は、何人ピックアップ可能かを申込時にお教え下さい。情報集約後にご連絡します。
○第2回【現地研修会】
テーマ:
自由学園明日館講堂の保存修復
日 時:
2016年10月8日(土) 13:30〜14:45
場 所:
自由学園明日館講堂修理工事現場(東京都豊島区)
講 師:
文建協主任技術者+大成建設現場担当者
概 要:
遠藤新の設計になる木造架構の思想を活かす修復の思想に触れ、耐震補強を含めた工事の進行状況を見学します。
○第3回【講義】
テーマ:
保存修復における民家の耐震補強
日 時:
2016年10月22日(土)13:30〜16:45
場 所:
AGCスタジオ(東京都中央区京橋)
講 師:
山辺豊彦(山辺構造設計事務所)、河合直人(工学院大学)
概 要:
伝統構法による民家の耐震性能と補強方法に関する一般論、および川崎市立日本民家園の鈴木家住宅の耐震補強についての講義を踏まえて、民家の耐震補強について議論する場とします。
○第4回【講義】
テーマ:
もう一つの軸組構造 ―― 指物と指付技法
日 時:
2016年11月5日(土) 13:30〜16:45
場 所:
AGCスタジオ(東京都中央区京橋)
講 師:
源愛日児(武蔵野美術大学)
概 要:
日本の伝統的な軸組構造は貫構造だと言われますが、指鴨居、指梁、足固などの部材(指物)を用いる軸組構造について歴史的事例から紹介します。
○第5回【現地研修会】
テーマ:
日本民家園における耐震補強と指物の実例
日 時:
2016年11月23日(水・祝) 13:30〜16:45
場 所:
川崎市立日本民家園(神奈川県川崎市)
講 師:
山辺豊彦、河合直人、源愛日児
概 要:
第3回講義で扱った耐震補強の実例を工事が完了した鈴木家住宅で解説し、第4回講義で述べた様々な指物、指付技法を数棟の民家で実見します。それぞれの回の講師を招き、実物を前にした様々な議論を持ちたいと思います。

■ 2016年度・前期日程


基礎編(1) 計5回(90分2コマ/1回)

木質材料・耐久性

定 員:40名
受講料:2万5千円、一般3万円(※5回通し)
会 場:
AGC studio(旭硝子ショールーム内)
住所:東京都中央区京橋2-5-18 京橋創生館2階
Tel: 03-5524-5511
アクセス:地下鉄京橋駅の出口すぐ、または、JR東京駅八重洲南口より徒歩10分

>> リーフレット

【主旨】平成24年から隔年で開催してきた「基礎編:木質材料・耐久性講座」は、今年で3回目になります。建築材料として木材・木質材料を使用する上で必要不可欠な基礎知識を身につけて頂くことを目的としており、前回から最新の知見を一部加えて今年度開催致します。木材と一言でいっても現代の木造建築には、集成材や合板等様々な材料が投入され、市場流通しています。さらには直交集成板(CLT)も一般化を目指して基規準類が整備されつつあります。一方、木材は生物材料であるが故の様々な特性があり、これが長所として有効な場面が多いのですが、ひとつ使い方、設計方法を間違えると大きな欠点となってしまうこともあります。そこで、これからの木造建築をより豊かで快適なものとするための基本となる材料の特性やその耐久性について、全5回の講義を行います。

○第1回
テーマ:
「木材と水・乾燥、木材乾燥と材料・接合強度」
日 時:
2016年5月7日(土)13:15〜16:30
講 師:
信田 聡(東京大学)
槌本敬大(建築研究所)
○第2回
テーマ:
「木材、集成材等構造用軸材料の強度特性と規格」
日 時:
2016年6月4日(土)13:15〜16:30
講 師:
長尾博文、宮武敦(森林総合研究所)
○第3回
テーマ:
「合板、OSB等構造用面材料の特性と使い方」
日 時:
2016年7月9日(土)13:15〜16:30
講 師:
渋沢龍也(森林総合研究所)
青木謙治(東京大学)
○第4回
テーマ:
木材の生物劣化と木造建築物の耐久性
日 時:
2016年8月6日(土)13:15〜16:30
講 師:
大村和香子(森林総合研究所)
中島正夫(関東学院大学)
○第5回
テーマ:
地球環境と森林、木造建築物と炭素収支
日 時:
2016年9月3日(土)13:15〜16:30
講 師:
有馬孝礼(東京大学名誉教授)
中島史郎(宇都宮大学)

基礎編(2) 計6回(90分2コマ/1回)

木造住宅の構造設計 (※日程変更しました)

定 員:30名
受講料:一般3万円、会員2万5千円(※6回通し)
会 場:
(第2回以外)ハウスプラス住宅保証(株)10階会議室  東京都港区芝5-33-7徳栄ビル本館4階 (第2回)ハウスプラス横浜試験研究センター
 神奈川県横浜市鶴見区元宮1-12-24

>> リーフレット

【主旨】本講座では、木造住宅の構造設計の入門編として、壁量計算を主とする仕様書規定から品確法の構造に安定に関わる要求事項(規定)をその成り立ちから改めて学び、木造住宅の構造設計の基礎を再確認して頂きつつ、実務に役立つ情報も交え、ともに考える場を提供いたします。これまで2回開催して多数の方に受講していただきました。今回は一部講義内容を変更して、より実践的な内容として、構造試験の見学、住宅に関する制度説明とその審査の実際を解説、そして、プレカットによる生産設計についての講義を取り入れました。木造構造設計の初学者でも学びやすい内容としておりますので、新人研修や知識の再確認に奮ってご利用ください。
コーディネーター:道場信義(ハウスプラス確認検査)

○第1回
テーマ:
「耐力壁形式の木造住宅の基礎知識」
日 時:
2016年5月26日(木)18:00〜21:00
講 師:
大橋好光(東京都市大学)
○第2回
テーマ:
「木造構造実験見学 耐力壁・接合部の実験と評価方法」
日 時:
2016年6月11日(土)15:00〜18:00
講 師:
前川秀幸(職業能力開発総合大学校)、道場信義(ハウスプラス確認検査(株))
○第3回
テーマ:
「木造住宅に関わる制度と「構造の安定」に関する審査の要点」
日 時:
2016年7月21日(木)18:00〜21:00
講 師:
ハウスプラス住宅保証株式会社技術部
○第4回
テーマ:
「床および接合部設計の要点」
日 時:
2016年8月4日(木)18:00〜21:00
講 師:
河合直人(工学院大学)
○第5回
テーマ:
「地盤・基礎の設計の基礎」
日 時:
2016年9月1日(木)18:00〜21:00
講 師:
松下 克也(ミサワ総合研究所)
○第6回
テーマ:
「プレカット工場における生産設計システムと構造計画上の注意点」
日 時:
2016年9月29日(木)18:00〜21:00
講 師:
松留愼一郎(職業能力開発総合大学校)、小林 淑人(ウッドハブ)

 >> 申込書用紙 PDFWord

基礎編(3) 計5回(90分2コマ/1回)

住宅の温熱環境 <中止になりました>

定 員:40名
受講料:会員2万5千円、一般3万円(※5回通し)
会 場:
AGC studio(旭硝子ショールーム内) 住所:東京都中央区京橋2-5-18 京橋創生館2階
Tel: 03-5524-5511
アクセス:地下鉄京橋駅の出口すぐ、または、JR東京駅八重洲南口より徒歩10分

>> リーフレット

【主旨】平成25年省エネルギー基準以降、大規模建築物、中規模建築物においては既に適合義務化ルートが決まりました。なお、300u以下の住宅はいつ義務化になるの?というなかで、スマートウエルネス住宅及び自然エネルギーの活用、ZEHやLCCM住宅への普及誘導、更に「見える化」誘導等が進んでいます。一方で伝統的工法や地域型住宅での省エネの考え方及びライフスタイルへの対応なども検討され、現状は様々な取組情報と課題が錯綜しています。最新動向の整理と省エネ手法の取組を検証しながら、2020年を見据えたこれからの「住宅の温熱環境」を学ぶ講座です。ぜひ、ご参加ください。
コーディネーター:片岡泰子(木造建築環境設計所)

○第1回
テーマ:
「現時点における省エネルギー施策の全体像と今後の動向及び目指す評価方法の意義と環境計画」
日 時:
2016年5月28日(土)13:30〜16:40
講 師:
鈴木大隆(北方建築総合研究所)
三浦尚志(国立研究開発法人建築研究所)
○第2回
テーマ:
「建築的対応技術―木造住宅の外皮性能、日射遮蔽の考え方と取組手法」
日 時:
2016年6月25日(土)13:30〜16:40
講 師:
砂川雅彦(砂川建築環境研究所)
平島重敏(旭硝子株式会社)
○第3回
テーマ:
「設備的対応技術―自然エネルギー活用の手法」
日 時:
2016年7月23日(土)13:30〜16:40
講 師:
桑沢保夫(国立研究開発法人建築研究所)
赤嶺嘉彦(国土技術政策総合研究所)
○第4回
テーマ:
「省エネ実践取組―木造住宅における住環境の質と省エネの両立」
日 時:
2016年8月20日(土)13:30〜16:40
講 師:
中村 勉(株式会社中村総合計画事務所)
武山 倫(PLEAデザイン研究所)
○第5回
テーマ:
「省エネ実践取組―木造住宅の省エネ改修 こだわりと効果」
日 時:
2016年9月24日(土)13:30〜16:40
講 師:
篠 節子(篠計画工房)
金子一弘(金子建築工業株式会社)

応用編(5) 計4回(見学+講座60分/1回)

木造住宅の設計・計画

〜木の家をつくる、木の家に暮らす〜

定 員:20名
受講料:4回で1万6千円/名、3万円/家族一組
※原則として4回通しでお申し込みください。
1講座ごとの受講の場合は5,000円/名)
※受講料には、資料代、傷害保険料が含まれます。
※各講座の見学先までの往復交通費等は受講される方のご負担になります。
会 場:東京都近県の各見学先

>> リーフレット

【主旨】一般の方々を対象とした「木の家を知り、暮らす」ための連続セミナ―です。本物の木の家で豊かな暮らしをするために、木が育つ山から暮らしまでを、実際に自分の目で見て体感することができる見学を中心とした講座を行います。
全4回の講座を通して、本物の木の家を実現するために知っておきたい基本を学ぶことができます。
 講師は、地道に堅実な木の家をつくり続けている建築家です。メーカーの宣伝でもハウツーでもなく、ニュートラルな立場から、日本の気候風土にあった木の家とその暮らしをつくるための方法をお話しします。

○第1回
テーマ:
「日本の山の木を使う(山林体験)」
日 時:
2016年5月14日(土)10:00〜14:00
見学先:
東京西多摩の山林(武蔵五日市駅集合)
講義内容:
・木を使うことの意味、・山の木が家になるまで
○第2回
テーマ:
「木の家のつくられ方-1(製材・加工)」
日 時:
2016年6月18日(土)10:00〜14:00
見学先:
浜中材木店(東京都西多摩郡日の出町)
講義内容:
・木の家を構成するもの、・樹種と特徴
○第3回
テーマ:
「木の家のつくられ方-2(建設)」
日 時:
2016年7月9日(土)14:00〜17:00
見学先:
木の家の建設現場(東京近県)
講義内容:
・木の家のいろいろ、・軸組、・木の家の性能
○第4回
テーマ:
「木の家の暮らし(居住・維持管理)」
日 時:
2016年8月6日(土)14:00〜17:00
見学先:
木の家の暮らし(葉山の木の家を見学)
講義内容:
・間取り、・暮らし方と快適な環境、・木の家のリフォームとメンテナンス
講 師:
林美樹(建築家・株式会社StudioPRANA代表)、
神田雅子(建築家・アーキキャラバン建築設計事務所代表)、他。
協力:有限会社浜中材木店

■ 特別講義報告

太田邦夫氏特別講義
「ヨーロッパの木造建築とその歴史的な背景」

2016年9月24日(金)13:30〜16:30
弥生講堂アネックスセイホクギャラリー

 木の建築フォラムは「木造建築研究フォラム」時代から1984年〜1999年の16年間にわたり太田邦夫氏ご案内のヨーロッパの「木造建築をみる旅」を9回実施、その後も太田氏は独自の企画で研修旅行を続けられ、「木のヨーロッパ―建築とまち歩きの事典」を出版されました。今までの膨大な実績から木造建築へのこだわり方と研究をお聴きしました。
 今回のお話しはまず、木造壁構法の分類からヨーロッパ全土の伝統が残る木造建築の分布(355戸の立面が点在する図絵が素晴らしい)、その地域特性の背景には針葉樹や広葉樹又は混在の森林がある。木造の壁構法は軸組の伝統が残る壁、井楼組の伝統が残る壁、軸組と井楼組が共存、土壁造や土壁と軸組が共存、石壁とも共存等々。壁の構法を基本として屋根の形を組み合わせて相互関係から総合的に研究されている。
 本講義の前半は直前に旅行されたブルゴーニュ地方の街並みと建築を中心に検証を加えながら紹介された。ブルゴーニュは交通網が発達し、物流が盛んで、農産国フランスの台所とも云われているところでブルゴーニュワインも堪能された様子であった。 街中には石造の壁と木造の共存でノルマンディ風、アルプス系の伝統が残っている木造で15,6世紀の建物。フランスの構法の特徴は通し柱がなく、床勝ちである。外観写真を見て平面図や架構立体図まで描かれる太田氏は訪れた場所が絵図で出来上がる。
 後半は仮設としながら独自の図学的な考察と研究紹介が多岐に渡った。平面構成と屋根では、住宅の平面構成は都市の形、農村の形があるが平面は角度で構成されている。多くは60°の延長でつないで長方形となり、形の原型。住まいの平面から立面が見える。屋根の角度、勾配が重要。また、日本との関係でみることが重要で、古く石器時代に遡ると、円形住居と掘立て柱が共通している。その後、道具を使い始め、ルーマニア地方では校倉づくり(ログハウス)が出て、丁度日本の縄文時代にあたり、日本でも校倉づくりがあった等。それらの資料から次第に日本の縄文時代にシフトした研究を今、進められている。
 太田氏の3時間に及ぶ長い講義を、部分的にかいつまんでの報告です。参加者は45名で「太田先生の木造のヨーロッパ」に直に関心がある通常の講習会とは少々異なった顔ぶれで幅広い、大人達の受講生でした。熱心に聴講されて 大変好評でした。

 
講義の様子
 
懇親会

(文責:片岡 泰子)

■ NPO木の建築フォラム主催 特別講義のご案内 <終了しました>

太田邦夫氏特別講義
「ヨーロッパの木造建築とその歴史的な背景」

木の建築フォラムは「木造建築研究フォラム」時代から1984年〜1999年の16年間にわたり太田邦夫氏のご案内でヨーロッパの「木造建築をみる旅」を続けて9回行いました。その後も太田氏独自の企画で研修旅行を続けられ、昨年11月に「木のヨーロッパ―建築とまち歩きの事典」を出版されました。今までも建築学会賞を受賞された「東ヨーロッパの木造建築−架構形式の比較研究」など多くの論文、ビジュアルな書籍を出され、各地域の建築や街並みから木と生活文化の多様な豊かさが伝わります。
 今回の特別講義は、街歩きの体験や建築設計への想いも含めて、ヨーロッパの木造建築における地域性や民族性とその歴史的な背景について語り尽くしていただく講座です。充実した楽しい3時間を期待しております。皆様、ぜひご参加下さい。

  • >>詳細・申込用紙 PDFWord
開催日時: 2016年9月24日(土) 受付開始13:30〜
講  義: 14:00〜17:00(休憩を含む)
会  場: 東京大学農学部内アネックスセイホクギャラリー
定  員: 50名
会  費: 木の建築フォラム会員、一般共3,000円 学生1,000円
懇 親 会: 講義終了後1時間〜1時間半(懇親会費1,000円)
同会場で簡単なおつまみで歓談

■ 参加申込方法について

○お申込みの流れ

  1. 参加申込書の送付
    講習会の参加申込書は前期用と後期用に分かれています。必要事項をご記入の上、事務局へメール又はFAXにてお申込みください。(各講座は通し受講・一括支払い)

    送り先・問合先:NPO木の建築フォラム事務局
    E-mail:office@forum.or.jp / TEL:03-5840-6405 / FAX:03-5840-6406
  2. 受付確認
    参加申込書の受領後、事務局より受付のご連絡を差し上げます。その後、初回開講日の10日前までに受講料をお振込み願います。

    振込先:三菱東京UFJ銀行 築地支店(普通)1080392 NPO木の建築フォラム

    ※ 恐れ入りますが、振込手数料はご負担くださるようお願い致します。
    ※ 友の会会員の参加費は一般料金となります。
    ※ 賛助会員の参加費は3名まで会員料金となります。
  3. 受講票のお届け
    受講料のご入金確認後、受講票をお届け致します。開講日には受講票をお持ち頂き、会場受付までお越しください。

○キャンセルについて
取り消し・変更がある場合は各講座、初回開講日の一週間前までに事務局へご連絡ください。

○その他
各講座を受講することでCPDの単位 を取得できます(※CPD制度への登録必要)。詳しくは社団法人日本建築士会連合会のHPをご覧ください。
http://www.kenchikushikai.or.jp/cpd-new/access.html