見学会

  
  
  
  
  

 ■見学会/木の文化を見る 企画募集
 フォラムでは会員による見学会企画を募集しています。
 地元の隠れた名建築、関わってきた仕事、設計施工事例、紹介したい森林、ミニ講演会、あの人の話が聞きたい、我社の自慢の工場等々、木と木の文化に関係することならばその内容を問いません。企画持ち込みはもちろんのこと、ちょっとしたアイディアでも大歓迎です。事務局までお寄せください。

 ■見学会 共通のご注意とお願い


・申込書にご記入の上、フォラム事務局宛にメールまたはファックスで送信してください。
・参加費には資料代・保険代も含まれます。
・見学の詳細は後日参加者にお送りします。

 

■第32回見学会 十津川村の復興木造施設とプロセスを学ぶ見学会

 全国各地で様々な自然災害が続きました。被災後の町や村の復興やまちづくりの手法については、今やどの地域でも関係者は知っておきたい情報です。
 奈良県の最南端にある日本一大きな村である十津川村は、2011年9月の紀伊半島大水害で壊滅的な被害を受けました。その後の復興は、村長を中心に、建築系福祉、都市プランナーなどの各種専門家による体制を組み、被災以前からあった高齢者の暮らしの問題や村の資源活用までを包括的に考えた戦略的プロセスによって進められました。そして、地元の技術力と資源、歴史的所作を生かすことに長ける建築家によって、復興公営住宅や老若が集まって住む拠点が新たにつくられました。十津川村では懐かしく新しい景観が築かれ、みごとな復興がなされました。
  第32回見学会は、十津川村役場施設課指導技師の乾耕輔氏、一連の施設の設計をされた株式会社アルセッド建築研究所の大倉靖彦氏のお二方に案内をお願いし、十津川村における一連の復興木造施設の見学を行い、その復興プロセスも学びます。また、せっかくの十津川訪問ですから、十津川村の名所にも足を伸ばします。木造建築に関わる方のみならず、福祉、まちづくり、震災復興に関わる方々も視察研修としてご参加ください。

(担当理事:神田雅子)

>> 申込書(pdf)申込書(word)

■日 時:2018年11月16日(金)〜17日(土)

■参加費:フォラム会員16,000円、一般18,000円
(貸切りバス・タクシー、保険加入料を含みます。集合解散場所までの交通費、宿泊費、食費は含みません。)自家用車で移動参加の場合:会員・一般共7,000円

■宿泊費:15,500円 十津川温泉 ホテル昴
(税込み・朝夕食(各1回)込み・3〜5名部屋)2名部屋の場合はプラス1,000円/名

■定 員:20名程度(マイクロバス定員・申込み先着順)、自家用車での参加者は人数制限無し。

■最小催行人数:12名(バス乗車参加者)

■参加申込み締切:10月26日(金)

■キャンセルポリシー:
11月8日(木)15時以降は下記のキャンセル料が発生します。
11月8日 15時以降:参加費の30%
11月12日 15時以降:参加費の30%、宿泊費の30%
11月15日 15時以降:参加費の50%、宿泊費の50%

■行 程:(詳細は参加申込みの方にご案内します)
○11月16日(金)
10:45 近畿日本鉄道 大和八木駅 集合
11:00 大和八木駅 出発
12:20〜12:30 道の駅吉野路「大塔」 休憩
13:00〜13:45 そば処「風庵」 昼食
14:35〜16:05 高森復興公営住宅・高森のいえ
16:25〜17:10 果無集落・世界遺産「熊野古道小遍路」
17:25 十津川温泉 ホテル昴 到着・夕食

○11月17日(土)
08:30 十津川温泉 ホテル昴 出発
09:35〜10:45 玉置神社 世界遺産「大峯奥駈道」
11:45〜12:40 道の駅「十津川郷」 昼食
12:50 十津川村役場で貸切りタクシーに乗り換え
13:00〜13:50 武蔵集落、教育資料館、大森の郷
13:50 十津川村役場で貸切りバスに乗り換え
14:20〜15:05 復興モデル住宅
15:15〜15:25 谷瀬の吊り橋
15:30〜16:15 谷瀬復興公営住宅
16:55〜17:05 道の駅吉野路「大塔」 休憩
18:25 近畿日本鉄道 大和八木駅 到着・解散

(写真提供:株式会社アルセッド建築研究所大倉靖彦氏)


▲高森のいえ 全景
▲谷瀬復興公営住宅 内観

■見学会の報告

第31回山形見学会報告

 2017年7月1日の開催された山形中東部の新旧木造建築ツアーに参加した。当日は、さくらんぼ狩りの終盤近い週末であったためか、東京からの新幹線は朝一番から満員であった。まずは、さくらんぼ東根駅で下車をして、「おおとみ保育園」を見学した。山形県地杉を利用して中規模建築が、どのように法的にも構造的にもクリアしていったかの過程が知りたかった。軒高9m最高高さ13m以下として46条の壁量計算を満たしたルート1で構造計算をしていて、大空間を作り出している樹状方杖は耐震要素としては算入していなかった。ただし、剛性の影響はチェックしていると同時に、大きなスパンも小さなスパンも樹状方杖が連続していることで、建物内部が印象的になり、特に廊下の溜りの北側にあるオープン空間は園児達にとっても心地よい場であった。
 次に訪れたのは、「山寺」(宝珠山立石寺)と「山寺芭蕉記念館」の二手に分かれての見学であった。50歳を過ぎて、この先いつ山形に来るかも解らないことから、まだ若いうちに「山寺」に登ろうと思った。僧の修行の場であった山寺は860年に開かれたが、山の形状、岩の形をよく読み取り、「そこにしか出来ない建築を生み出している」ランドスケープと木造建築が融合した日本の文化であり、世界に誇れる日本の宝であると思う。
山形市内に入り、旧山形県庁の「文翔館」、山形市郷土館である「旧済生館本館」を見学した。明治時期に建てられた済生館は木造4階建ての擬洋風建築で、各部屋を望める円形の中庭の距離感は絶妙で、近からず遠からずであった。
 2週間前に芸術工学会の全国大会が山形で開かれていた。このツアーの解散後、その会場となった七日町御殿堰近くのある、トンガリビルを訪ねてみた。古いビルのリノベーションであったが、古い建物の中に「彩り」を与えているのは、木を使った内装であり、木のインテリアだった。地方のまちも、空き家問題をはじめ、色々なことが問題となっているが、加工しやすい木は様々な可能性がある。きっと次の段階にも木の建築は活かされていくだろう。

 
おおとみ保育園 内観
 
山寺(宝珠山立石寺)
 
旧済生館本館

(正会員 燗ゆかり)

■第31回見学会のご案内〜山形中東部 新旧木造建築バスツアー

 第31回見学会は、山形県中東部の新旧木造建築バスツアーです。フォラム正会員の伊藤啓富氏(木造建築構造設計 i-木構)の企画で実現します。木造建築好きな仲間と夏の山形のバスツアーをお楽しみください。東京方面からはもちろん、名古屋、大阪(伊丹)からも日帰り可能なツアーですのでふるってご参加ください。

(見学会担当理事:神田雅子)

>> 申込書(pdf)申込書(word)

■日 時:2017年7月1日(土)10:40〜16:50

■参加費:一般9,000円、フォラム会員8,000円(ツアーバス、資料代、保険加入費を含みます。)

■定 員:18名(申込み先着順。定員になり次第締め切ります。最小催行人数:10名。)

■集 合:山形新幹線さくらんぼ東根駅(10:40)、または、山形空港ロビー(11:00)

■解 散:山形新幹線山形駅、または、山形空港。

■集合場所へのアクセス:
・東京方面より
 つばさ123号(新庄行)
 東京駅07:12発 さくらんぼ東根駅10:26
 JAL175便 東京(羽田)8:10発 山形9:10着
・名古屋方面より飛行機
 FDA381便/JAL4321便
 名古屋(小牧)9:40発 山形10:45着
・大阪方面より飛行機
 JAL2233便 大阪(伊丹)7:05発 山形8:20着

■行 程:
10:40 さくらんぼ東根駅 集合
11:00 山形空港 集合
11:05 おおとみ保育園見学(60分)所在地:東根市大字羽入2072番地1-1
12:05 バス移動(30分)
12:35
山寺(宝珠山立石寺)見学、および、昼食(125分)(入山料300円と昼食は各自にて。)
所在地:山形県山形市山寺4456
14:40 バス移動(40分)
15:25 山形市郷土館(旧済生館本館)見学(25分)

所在地:山形県山形市霞城町1-1(霞城公園内)
15:50 徒歩移動(25分)
16:15 七日町御殿堰見学

所在地:山形県山形市七日町2丁目7−6
16:30 見学終了
16:50 山形駅解散
17:30 山形空港解散

■見学先の概要:
〈おおとみ保育園〉
 おおとみ保育園は山形県東根市において既存の保育園の民設民営への移行のさいの公募の上で採用された事業で、特別養護老人ホームとも併設した幼老複合施設として計画されています。老人ホーム棟は2階建て1時間耐火の枠組壁工法、保育園棟は平屋建て準耐火の軸組工法です。
 保育園棟は遊戯室に大空間が必要であり、また計画地は積雪1mの多雪地域で木材に地元の山形県産杉製材を使いたいと要望があったため、様々な工法を検討した結果スパン9.1mの樹状方杖架構としました。
 木材の加工・建方はプレカット工場と地元大工が行うため樹状方杖は2次元フレームとして、仕口もシンプルな加工でできる様に配慮しました。樹状方杖は緩い勾配の建物でも空間の中心付近を高くできるので開放感のある内部空間を創出できます。
 また、木材は自然乾燥と中温乾燥を組合せ、仕上がりを美しく見せておりさらに、躯体と同じ杉を用いた製作建具を用い、躯体と一体的に見えるようにしています。

■建築概要:
名称:おおとみ保育園(仮称)新築工事
意匠設計:飯野設計事務所
施主:社会福祉法人 ユトリア会
用途:保育園(別棟の老人ホームを含めた複合施設)
構造:
木造平屋建て軸組工法
樹状方杖架構(9.1mスパン)
構造材に山形県産の杉製材を使用(土台に他県産桧、一部梁にRW集成材)
準耐火構造(ロ準耐1外壁耐火構造)
建築面積:967.05u、延べ床面積:794.98u
軒高:3.635m、最高高さ:6.199m

〈山寺(宝珠山立石寺)〉
 貞観2年(860)、第三世天台座主慈覚大師円仁が開いた、天台宗の御山で東北を代表する霊山です。俳聖松尾芭蕉の名句「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」はこの地で詠まれたとのことです。約百町歩(33万坪)の境内を持ち、平成28年に山形市指定有形文化財に指定された「山寺行啓記念殿」を含み大小30余りの堂塔が残され、三つの不滅(法灯・香・写経行)が今尚護られています。
 
〈山形市郷土館(旧済生館本館)〉
 旧済生館本館は、明治11年9月に竣工した擬洋風の病院建築物です。最初は県立病院として使用され、その後、明治21年に民営移管となり、明治37年からは市立病院済生館の本館として使用されました。創建当時は医学校が併設され、オーストリア人医師・ローレツが近代医学教育の教鞭をとったことでよく知られています。
昭和41年12月5日に国の重要文化財に指定され、それに伴い霞城公園内に移築復元の運びとなりました。昭和44年に移築復元工事が完了し、管理棟を付設のうえ昭和46年に「山形市郷土館」として新たに出発しました。現在、1・2階を一般に公開し、郷土史・医学関係資料を展示しています。
(文章は山形市公式HPより)
おおとみ保育園軸組図
〈七日町御殿堰〉
 水の町屋、七日町御殿堰として再開発された商業施設です。岩渕茶舗、ケン・オクヤマ・カーサ、結城屋、庄司屋、クラシックカフェ、布四季庵、群言堂があり、老舗とモダンが体感できます。第8回木の建築賞の集成材建築賞・メンバーズチョイス賞受賞作品でもあります。

▲七日町御殿堰 山形市観光協会公式HPより転載。
▲山形市郷土館(旧済生館本館)

■見学会の報告

第30回北海道見学会の報告

「旭川〜富良野 建築・森林関連施設ツアー」

 2018年9月12日(火)〜13(水)の、富良野見学会に参加した。今回の見学会では、北方建築総合研究所、林産試験場、東京大学北海道演習林の3箇所の見学をした。
 北方建築総合研究所(北総建)は、北海道に根ざした調査研究、試験・評価、普及・支援をおこなっている。北総研特有の研究内容や設備見学もさることながら、第10回環境・省エネルギー建築賞をはじめとした計3つの賞を受賞し、エネルギーを40%削減したという建物自体が興味深かった。次いで、旭川市西神楽にある林産試験場を見学した。ここでは、林産物に関する研究開発、技術支援をおこなっていた。
 12日は富良野市麓郷にある東京大学北海道演習林のセミナーハウスに宿泊し、13日(水)は富良野市の東京大学演習林を見学した。森林資料館での説明と見学に加え、まず、広葉樹天然林の24林班と58林班を視察した。ここでは、広葉樹優良木の単木管理としての優良遺伝子資源の保全と、持続可能な資源管理に関する説明を受けた。特に、保存木の考え方、その選別・登録手法は興味深かった。次いで、木材生産の現場として44林班、108・109林班を見学した。そこでは、持続可能な森林経営を目指して、立木販売、素材販売をおこなっており、2015年度は28171m3、約8821万円の収入を得ているとのことであった。収穫木を一本一本選ぶ選木の方針がしっかりとあり、持続可能な木材生産による森林経営の実践がおこなわれていると感じた。

 
東京大学北海道演習林見学の様子

(文責:松留愼一郎)

 過去見学会一覧
第30回 旭川〜富良野 建築・森林関連施設ツアー
第29回 ぎふ地域の木材を活用した3木造ツアー
第28回 岐阜地域の木材を活用した大規模木造建築
第27回 会津地域の木材を活用した中規模木造建築
第26回 池上本門寺見学と公開対談
第25回 静岡県草薙総合運動場体育館 現場見学会
第24回 寒川神社の御本殿建築と「神嶽山(かんたけやま)」の社を歩く見学会
第23回 明治神宮の建築名所を巡る見学会
第22回 高野山真言宗 日向山 宝城坊 日向薬師 薬師堂(本堂)大修理現場見学会
第21回 東京都 重要文化財護国寺月光殿 保存修復工事現場見学会
第20回 秋田 木造建築を見る旅
第19回 木の文化を見る OMソーラーの木造保育園
第18回 自由学園の木造校舎と耐震補強
第17回 日光「旧トレッドソン邸」見学
第16回 身延山久遠寺五重塔
第15回 ポラテック(株) 板東プレカット工事見学
第14回 喜楽山教令院慈眼寺山門新築工事現場
第13回 大本山法華経寺の歴史的建築物を見る
第12回 天竜杉で産地を学ぶ、新月伐採木とトレーサビリティー
第11回 木曽檜の産地を見る
第10回 和歌山市内の歴史的建築物保存修理工事現場
第09回 吉田鉄郎設計 馬場氏熱海別邸
第08回 東本願寺御影堂修理工事現場
第07回 国宝 唐招提寺金堂保存修理工事現場
第06回 上野の杜の文化財・奏楽堂と寛永寺
第05回 木質複合構造・金沢エムビル
第04回 寒川神社
第03回 OMソーラー 地球のたまご
第02回 天竜山林伐採体験ツアー
第01回 明治期のハンマービム小屋組 求道会館と日本女子大学成瀬記念講堂


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