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■ 2025年度 木の建築フォラム講習会のご案内

 材料から各種性能、設計例まで、木造建築物の設計、施工等に必要な基礎知識と最新情報を網羅した講習会を2012年度から進めております。
 今年度はインターネットを使用したオンラインでの講習会開催を予定しております。
 皆様ふるってご参加ください。

(講習会事業幹事:河合直人)



■ 2025年度講習会


■応用編(3) 伝統木造の保存・活用

―伝統木造のレジリエンス[生き延びる力]を考える―

伝統木造建築は、環境や社会状況の変化に適応し、今日まで生き延びてきました。当講座では、「困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力」をレジリエンスと呼び、伝統木造が備えているその特質を検証すべく、2021年度と2023年の二度にわたり4回ずつのオムニバス講座を開催しました。
今年度も引き続きレジリエンスをキーワードにして、様々な分野で活躍している講師を招き、オムニバス形式の講義を企画しました。改修・再生の設計、地域でのフィールドワーク、地元で保存に関わる担い手との関係など、現場での活動を中心としたお話をしていただき、多角的な視野から伝統木造の「生き延びる力」を見つめ、どのように伝統木造を活かしていくかをともに考えます。

(コーディネーター:堀江 亨(日本大学))

■定員:50名
■受講料(資料代、消費税込):
(4回通し)
会員7,000円、一般10,000円、学生3,000円
(各回受講)
会員2,000円、一般3,000円、学生1,000円

【日程・講師・概要】(オンライン)

■第1回
「まちの記憶を紡ぐ −再生設計の実例にみる歴史的建造物のレジリエンス−」
日 時:2025年11月15日(土) 14:00〜16:00
講 師:籾井 玲(アルセッド建築研究所)
東日本大震災で被災した気仙沼の文化財建造物の復原や、板橋・平戸など各地の歴史的建造物の活用・再生の設計事例を通して、災害や社会変化に適応しながら、地域社会の再生や活性化に果たす歴史的建造物の役割を紹介します。

■第2回
「やわらかい石と木のハイブリッド −地層・建築・生業からみた石のまち−」
日 時:2025年12月13日(土) 14:00〜16:00
講 師:安森 亮雄(千葉大学)
日本各地で産出する凝灰岩等の軟石(やわらかい石)は、生活に近い石蔵等に用いられ、小屋組や木骨部の木と石とのハイブリッドな全体を成しています。地層、建築、生業を通したマテリアル・エコロジーを考えます。

■第3回
「江戸時代の町家に、いま住まう ―建築の構法が生む「建築文化」の身体的意味―」
日 時:2026年1月17日(土) 14:00〜16:00
講 師:青柳 憲昌(立命館大学)
町家リノベーション流行の傍らで人が住む町家の数は減少を続け、全国的に歴史的都市が変化しつつあります。 町家に実際に住まうことで、建築に埋め込まれた生活文化が発見・再生される体験をもとに「建築文化」の意味を考え直します。

■第4回
「加賀・能登の住まいと能登半島地震」
日 時:2026年2月14日(土) 14:00〜16:00
講 師:山崎 幹泰(金沢工業大学)
2024年1月の能登半島地震により、建築や町並みに大きな被害が生じた能登地方では、伝統的建築や生活文化が断絶の危機に直面しています。文化財ドクター事業を通じて明らかになった、能登の現状をお伝えします。

■お申込方法
下記の申込フォーム、またはお申込書よりお申込ください。
申込フォーム:https://forms.gle/UZD5LXmXs56Xu7TJ8
申込書:PDFWord

※参加申込の確認後、事務局より受付のご連絡を差し上げます。

以下は後期に開催を予定している講習会の情報です。

■基礎編(1)木質材料・耐久性

【趣旨】
建築材料として木材・木質材料を使用する上で材料に関する基礎知識は必要不可欠です。近年、需要が高まってきている中高層・大規模木造建築物においては、その特性を理解した上で設計・計画することはより重要となります。製材や各種木質材料の特性やその耐久性について、それぞれの分野の第一人者らを揃えた講師陣が分かりやすく解説する、全5回の講義を行う予定です。
【日程】
日程詳細は未定ですが、11月1日から2月28日の間、土曜日の午後、オンラインで開催する予定です。
【講師】
青木謙冶・恒次祐子(東京大学)、大村和香子(京都大学)、加藤英雄・平松靖(森林総合研究所)、槌本敬大(建築研究所)
【参加費】
会員9,000円、非会員12,000円(5回通し)
【定員】50名程度

■基礎編(2)木造住宅の構造設計

−壁量計算と仕様規定を改めて考える−
【趣旨】
建築基準法、品確法における壁量規定を中心とした各種の仕様規定は、過去の地震被害を踏まえつつ、構造力学や振動論に基づいて規定が作られ、また、改正がなされてきました。実務においては規定の細かな決まりを守ることも大事ですが、そもそもの規定の意図、規定を守ることの意味を深く理解しておくことが重要です。この講座では、壁量計算を中心とした各種の仕様規定について、構造力学の初歩的な考え方からその根拠をわかりやすく解説し、2025年4月の告示改正の内容とその考え方についても説明を加えます。
【日程】(オンライン、日時は予定)
第1回 壁量計算
日時:10月23日(木)18:00〜20:00
第2回 耐力壁の試験法評価法
日時:11月13日(木)18:00〜20:00
第3回 柱頭柱脚の接合部
日時:12月18日(木)18:00〜20:00
第4回 四分割法
日時:1月22日(木)18:00〜20:00
第5回 伝統構法を想定した基準改正
日時:2026年2月19日(木)18:00〜20:00
【講師】
河合直人(工学院大学名誉教授)
【参加費】
会員9,000円、非会員12,000円(5回通し)
【定員】50名程度

■基礎編(4)木造建築の防耐火設計

加熱実験の視察・防耐火建築物の視察付き、木造建築の防耐火セミナー
【趣旨】
最新の防火法令を学び、火事に対して安全な木造建築を設計するための知識を得る木造防耐火セミナー(伝統木造から中大規模木造まで)に、加熱実験(木材外壁)と防耐火建物物の視察をセットした2日間の企画です。
【日程】
1日目:2025年11月5日(水)
午前 日本住宅・木材技術センターにて加熱実験視察
午後 住木センターの会議室にてセミナー1
2日目:2025年11月6日(木)
午前 東京近郊の準耐火建築物・耐火建築物など視察
午後 自由学園明日館(池袋)にてセミナー2
【講師】
安井昇(桜設計集団)、加來千紘(同)
【参加費】
会員10,000円、非会員20,000円(懇親会費別)
【定員】15名程度

■応用編(4)地震津波被害・耐震診断・耐震補強

【趣旨】
木造建築物の耐震設計の考え方は、明治以降、実際の地震被害に向き合い、工学的な知見を加えて、基準法の壁量規定その他の仕様規定に結びついており、耐震診断法もその考え方を踏まえて策定されています。しかし、近年でも熊本地震、能登半島地震など、木造住宅等の地震被害は少なからずあり、また、東日本大震災以来、津波被害も大きな課題となっています。本講座は、過去の地震被害、津波被害を見つめ直し、耐震診断法及び耐震改修技術について学び、地震被害の軽減化について、ともに考える場を提供します。
【日程】
日程、内容の詳細は未定ですが、11月から3月までの土曜日午後、全5回を予定。
第1回:福井地震までの地震被害
第2回:近年の地震被害−能登半島地震(2007)まで
第3回:東北地方太平洋沖地震・熊本地震・能登半島地震(2024)の被害
第4回:耐震診断法
第5回:診断・補強の実務および洪水対策
【講師】
河合直人(工学院大学)、槌本敬大(建築研究所)、他
【参加費】
会員9,000円、非会員12,000円(5回通し)
【定員】50名程度

※オンライン開催での注意事項
・Zoomの受信が可能なインターネット環境が必要となります。
・受信に必要な端末(パソコン、Mac等)とスピーカー、マイク等のご準備をお願いします。
・その他詳細等は後日改めてご連絡差し上げます。