■和歌山 紀伊田辺 山長商店見学ツアー
NPO 木の建築フォラム
代々紀州の山で木を育て、近年は川上から川下まで一貫した生産体制を構築されている山長商店さんの製材工場、プレカット工場と山を見学させていただくツアーです。7月16日に行われた2024年度第2回木づかいオンラインサロンで山長商店会長の榎本長治さんにご講演いただきました。
山長商店さんは架線集材により山から材を搬出しています。条件が良ければ、架線集材の様子を見学できるそうです。また、2日目の午後には山長商店さんの材が使われた、紀伊田辺付近の木造建築を見学します。
皆様、ふるってご参加ください。
>>詳細チラシ
■協力:株式会社 山長商店
■日時:2024 年10 月10 日(木)〜 11 日(金)
■参加費:会員23,000 円、一般25,000 円
(貸切りバス、1日目夕食懇親会費、2 日目お弁当代、保険加入料を含みます。集合・解散場所までの交通費、宿泊費は除きます。)
■宿泊:各自手配 紀伊田辺周辺のホテル等
■定員:20名程度(マイクロバス定員・申込先着順)
※定員まで残りわずかです
申込フォーム:https://forms.gle/AXtVYDpHHQLMvzxa6
【行 程】 ※見学内容は天候により変更になる場合があります。
●1日目10月10日(木)
12:55 JR利用者 JR白浜駅集合
バスにて南紀白浜空港へ移動
※JR参考:東京7:30発(のぞみ11号)―新大阪10:13発(特急くろしお7号)―白浜12:46着
13:30 航空機利用者 南紀白浜空港1階、国内線到着ロビー集合
※航空機参考:JAL215東京(羽田)11:40発―南紀白浜12:55着
14:00 株式会社 山長商店 到着 製材工場・プレカット工場見学 質疑応答
17:00 株式会社 山長商店 出発
17:20 紀伊田辺駅到着 一時解散 各自ホテルにチェックイン
18:30 夕食・懇親会 JR 紀伊田辺駅付近
●2日目10月11日(金)
8:20 JR紀伊田辺駅集合・出発
9:00 見学地到着 山林・伐採搬出現場見学 山で昼食(お弁当)
13:30頃 出発 田辺市の木造建築を2〜3か所見学(南方熊楠顕彰館など)
16:20 JR紀伊田辺駅到着 JR利用者解散
※JR参考:
紀伊田辺16:32発(特急くろしお28号)―新大阪19:06発(のぞみ50号)―東京着21:33
紀伊田辺17:32発(特急くろしお32号)―新大阪20:06発(のぞみ56号)―東京着22:33
17:00 南紀白浜空港到着 解散
※航空機参考:JAL218 18:30南紀白浜―19:40東京(羽田)
●宿泊場所は各自でご手配をお願い致します。宿泊費は参加費には含まれておりません。
※宿泊場所参考
【紀伊田辺駅周辺】
・アルティエホテル紀伊田辺 〒646-0032和歌山県田辺市下屋敷町1-77 TEL 0739-81-1111
・ビジネスホテル花屋 〒646-0028和歌山県田辺市高雄1-2-53 TEL 0739-22-3877
・ホテル紀伊田辺 〒646-0028和歌山県田辺市高雄2-7-16 TEL 0739-26-7000
【紀伊田辺駅から車で15分】
・東急ハーベスト南紀田辺 〒646-0011和歌山県田辺市新庄町2901-1 TEL 0739-25-6109
(参考価格)ツインシングルユース朝食のみ付 12,000円/1泊
※紀伊田辺駅周辺とホテル間のタクシー代はご負担ください。
■西条市・新居浜市初夏の愛媛 木の建築見学会のご案内
木づかいオンラインサロン2023第7回のゲストは(株)サイプレス・スナダヤの砂田和之社長さんでした。砂田さんのお話を聴いた参加者から「スナダヤさんの工場を見学したい」という声を多くいただきました。その声を受けて、1泊2日で愛媛県西条市、新居浜市を巡るツアーを企画しました。
ツアー1日目は、2万坪を超える広大な敷地で、ヒノキ丸太から製材、集成材、CLTを生産する、国内最大級の工場を有している(株)サイプレス・スナダヤを尋ね、2日目は西条市と新居浜市の木の建築を訪ねます。
懇親会は砂田さんのご贔屓のフレンチレストランで参加者の皆さんで交流を深めます。
(担当理事:神田雅子)
>>詳細チラシ
■協力:(株)サイプレス・スナダヤ 砂田和之社長
■日時:2024 年5月17日(金)-18 日(土)
■参加費:会員27,000円、一般28,000円
(貸切りバス、1日目夕食懇親会費、宿泊費(シングルルーム・朝食付き)、保険加入料を含みます。
集合・解散場所までの交通費は除きます。)
■宿泊:エクストールイン西条駅前
1名1室 シングルルーム
(〒793-0030 愛媛県西条市大町771-1)
■定員:20名程度(小型バス定員・申込先着順)
■参加申込締切り:2024年4月26日(金)
【行 程】 ※行程は多少の変更が生じる可能性があります。
●1日目 5月17日(金)
12:20 松山空港集合
※参考:JAL 433 10:00 羽田発→11:35松山着
ANA 585 09:25 羽田発→11:00松山着
昼食は済ませて集合してください。
12:30 松山空港出発
13:30 サイプレス・スナダヤ工場 到着 見学
16:30 サイプレス・スナダヤ工場 出発
17:30 宿泊先到着 エクストールイン西条駅前
18:30 夕食・懇親会 メゾン ド クロ
(〒793-0030 愛媛県西条市大町694-11 2F)
●2日目 5 月18 日(土)
ホテル発 バス移動
08:30 新居浜市へ向けて出発
09:00 日暮別邸記念館 見学
09:50日暮別邸記念館発 バス移動
10:20 広瀬歴史記念館 見学
11:30 広瀬歴史記念館発 バス移動
12:20 石鎚山ハイウェイオアシス 各自昼食
13:00 石鎚山ハイウェイオアシス発 バス移動
13:30 西条市内の建築見学
・日本基督教団西条栄光教会 礼拝堂・牧師館(浦辺鎮太郎氏設計、改修設計:栄光教会保存再生WG(日本建築学会四国支部))
・日本民藝館(浦辺鎮太郎氏設計)など
15:20 西条市発 バス移動
16:40 松山空港到着 解散
参考:JAL 438 17:40 松山発→19:00 羽田着
JAL 440 18:55 松山発→20:15 羽田着
ANA 599 19:35 松山発→21:10 羽田着
(株)サイプレス・スナダヤ工場全景
西条栄光教会 礼拝堂(Photo:北村徹)
■申込方法:参加ご希望の方は下記の申込書か、申込フォームよりお申込いただけます。
お申込の受領後、事務局よりご連絡致します。
申込書:PDF・Word
申込フォーム:https://forms.gle/AD6aLTywC25PteEq6
■春の東北ツアー 見学会の報告
4月13、14日一泊の東北建築ツアーに参加した。美味しいコース料理を頂いた後、満開の桜を愛で、車内で櫛団子をごちそうになり和やかに目的地へと向かった。
はじめの見学地「なかなか遺産」第一号の「旧達古袋小学校」は、木造平屋建てファサードの水平ラインが青空に映えて綺麗だった。車窓から「旧東北砕石工場」、古民家再生の民家を観て、嵩上げ市街地に建つ「陸前高田博物館」を見学した。博物館に隣接して追悼施設がある。せがい造りの腕木が大屋根を支え、気仙大工の伝統的手法、匠の技が生かされている。「みんなの家」「アムウェイハウス」「まちの縁側」「市立図書館」「ほんまるの家」は自由行動で観た。
二日目、広田湾にそそぐ気仙川の上流地区にある「住田町役場庁舎」を見学、同じ敷地内に建つ貫式木造ラーメンの「大船渡地区消防署住田分署」と「民俗資料館(旧上有小学校)と公民館」について説明を受けた。その中で「発注者という職能」という言葉が印象に残った。混沌の中の調整や後のメンテナンス計画等の重要性を部材説明の端々から実感した。道すがら、気仙川に架かるシンプルな木造の松日橋を観て究極の持続可能物件と感心した。
昼食時に「道の駅高田松原」にて、併設の「復興祈念公園」を散策、ゲートから海の献花台へ誘導され、大自然の驚異に屈しない力強さと鎮魂の精神を感じた。
次にそり屋根が特徴的な「陸前高田市立高田東中学校」を見学、木造鉄骨混構造の半剛吊梁大スパンの空間は雄大だった。最後に訪れた「旧吉田家住宅復旧現場」は被災し流れた木材を収集し再建した藁葺き屋根の民家である。直々に棟梁から苦労話を伺い、逆境からの再生を思い感慨深かった。中身の濃い楽しい旅だった。
(正会員 佐藤英子)
■見学会の報告
第31回山形見学会報告
2017年7月1日の開催された山形中東部の新旧木造建築ツアーに参加した。当日は、さくらんぼ狩りの終盤近い週末であったためか、東京からの新幹線は朝一番から満員であった。まずは、さくらんぼ東根駅で下車をして、「おおとみ保育園」を見学した。山形県地杉を利用して中規模建築が、どのように法的にも構造的にもクリアしていったかの過程が知りたかった。軒高9m最高高さ13m以下として46条の壁量計算を満たしたルート1で構造計算をしていて、大空間を作り出している樹状方杖は耐震要素としては算入していなかった。ただし、剛性の影響はチェックしていると同時に、大きなスパンも小さなスパンも樹状方杖が連続していることで、建物内部が印象的になり、特に廊下の溜りの北側にあるオープン空間は園児達にとっても心地よい場であった。
次に訪れたのは、「山寺」(宝珠山立石寺)と「山寺芭蕉記念館」の二手に分かれての見学であった。50歳を過ぎて、この先いつ山形に来るかも解らないことから、まだ若いうちに「山寺」に登ろうと思った。僧の修行の場であった山寺は860年に開かれたが、山の形状、岩の形をよく読み取り、「そこにしか出来ない建築を生み出している」ランドスケープと木造建築が融合した日本の文化であり、世界に誇れる日本の宝であると思う。
山形市内に入り、旧山形県庁の「文翔館」、山形市郷土館である「旧済生館本館」を見学した。明治時期に建てられた済生館は木造4階建ての擬洋風建築で、各部屋を望める円形の中庭の距離感は絶妙で、近からず遠からずであった。
2週間前に芸術工学会の全国大会が山形で開かれていた。このツアーの解散後、その会場となった七日町御殿堰近くのある、トンガリビルを訪ねてみた。古いビルのリノベーションであったが、古い建物の中に「彩り」を与えているのは、木を使った内装であり、木のインテリアだった。地方のまちも、空き家問題をはじめ、色々なことが問題となっているが、加工しやすい木は様々な可能性がある。きっと次の段階にも木の建築は活かされていくだろう。
おおとみ保育園 内観
山寺(宝珠山立石寺)
旧済生館本館
(正会員 燗ゆかり)
第30回北海道見学会の報告
「旭川〜富良野 建築・森林関連施設ツアー」
2018年9月12日(火)〜13(水)の、富良野見学会に参加した。今回の見学会では、北方建築総合研究所、林産試験場、東京大学北海道演習林の3箇所の見学をした。
北方建築総合研究所(北総建)は、北海道に根ざした調査研究、試験・評価、普及・支援をおこなっている。北総研特有の研究内容や設備見学もさることながら、第10回環境・省エネルギー建築賞をはじめとした計3つの賞を受賞し、エネルギーを40%削減したという建物自体が興味深かった。次いで、旭川市西神楽にある林産試験場を見学した。ここでは、林産物に関する研究開発、技術支援をおこなっていた。
12日は富良野市麓郷にある東京大学北海道演習林のセミナーハウスに宿泊し、13日(水)は富良野市の東京大学演習林を見学した。森林資料館での説明と見学に加え、まず、広葉樹天然林の24林班と58林班を視察した。ここでは、広葉樹優良木の単木管理としての優良遺伝子資源の保全と、持続可能な資源管理に関する説明を受けた。特に、保存木の考え方、その選別・登録手法は興味深かった。次いで、木材生産の現場として44林班、108・109林班を見学した。そこでは、持続可能な森林経営を目指して、立木販売、素材販売をおこなっており、2015年度は28171m3、約8821万円の収入を得ているとのことであった。収穫木を一本一本選ぶ選木の方針がしっかりとあり、持続可能な木材生産による森林経営の実践がおこなわれていると感じた。
東京大学北海道演習林見学の様子
(文責:松留愼一郎)