■ 2019年度 木の建築フォラム講習会のご案内
材料から各種性能、設計例まで、木造建築物の設計、施工等に必要な基礎知識と最新情報を網羅した講習会を2012年度から進めております。2019年度は基礎編2講座、応用編3講座を開催する計画です。
8月からは2019年度開講の前期講座が始まります。皆様ふるってご参加ください。
(講習会事業幹事 河合直人)
【 お申込み方法 】
申込書をダウンロードいただき、必要事項をご記入の上、事務局へメール又はFAXにてお申込みください。
>> 2019年度 講習会応用編(5)申込書 Word / PDF
送り先・問合先:NPO木の建築フォラム事務局
Tel 03-5840-6405 Fax 03-5840-6406 Email office@forum.or.jp
>>> お申込みの流れ
■ 講座の様子
応用編(4)「地震津波被害・耐震診断・耐震補強」講座
木造建築物の地震被害に謙虚に向き合い、それを基に耐震診断法を改めて考えることを目指すこの講座も4回目となりました。講座の第1回から第3回までは、福井地震までの地震被害、近年の地震被害、東北地方太平洋沖地震・熊本地震の被害というテーマでじっくりと地震や津波による被害の状況を観察することから始め、これを念頭に置きながら、第4回と第5回で耐震診断法、耐震補強と診断・補強の実務についての講習を行いました。改めて、過去の地震被害を詳細に観察し、今の耐震診断・耐震補強と結びつけて考えて頂く機会となったのではないでしょうか。全回通しで9名の参加があり、講師を交えての懇親会も開かれました。最終回に行ったアンケートでは、各回の講習内容について、「満足」、「大変満足」という方が多くありましたが、耐震補強など、より実務的な講習を希望する声もありました。今後も皆様のご期待に添えるよう内容を充実させ、木の建築の将来を共に考える場にしていきたいと思います。
(コーディネーター:河合直人)
応用編(5)「中大規模木造建築物の構造設計」講座
近年、中層・大規模木造建築物の需要が高まりを見せている一方、構造設計のまとまった情報や具体的な検討方法などが十分に整備されていない状況にあります。そこで応用編5として中大規模木造建築物の構造設計講習会を開催しました。応用編2「木造建築物の許容応力度設計」の講師であり、昨年発刊された「中大規模木造建築物の構造設計の手引き」(通称、黒本)の著者である稲山正弘先生が講師を務め、4回の講義を行いました。
防耐火の法改正に合わせ「中大規模木造建築物の構造設計の手引き」が改訂されました。改訂版の黒本をテキストとし、稲山先生が具体的な接合部の検討方法や計算方法などの講義を行いました。中大規模木造建築物の構造設計における実務的な内容や稲山先生が実際に設計された建築物の設計例、計算事例などを解説する講義となりました。
受講者から実務上の質疑が多数されるなど盛況でした。
(担当幹事:村上淳史)
■ 2019年度・後期日程
応用編(5) 計4回
中大規模木造建築物の構造設計講習会
近年、中層・大規模木造建築物の需要が高まりを見せている一方、構造設計のまとまった情報が十分に整備されていない状況にあります。
NPO木の建築フォラムの講習会において「木造建築物の許容応力度設計」の講師である稲山正弘氏により、木構造の設計に必要な資料をまとめた「中大規模木造建築物の構造設計の手引き」が今年改訂されました。
そこで本講座は、上記のテキストを使用し、考え方の初歩から実務に役立つレベルまで、事例も含めて細かく解説する実践的な講習会です。
なお本講座を受講するにあたっては、(公財)日本住宅・木材技術センター「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」(通称、グレー本)や日本建築学会「木質構造設計規準・同解説」をある程度理解している必要があります。尚、本講座のお申込と同時にテキストをお申込いただくと特別価格にてお求めいただけます。価格については、申込受領後にご案内致します。テーマは変わる可能性があります。
■主 催:NPO法人木の建築フォラム
■共 催:(一社)中大規模木造プレカット技術協会
■講 師:東京大学大学院教授 稲山正弘
■会 場:神田情報オアシス会議室
(東京都千代田区神田多町2-4第2滝ビル3階&5階)
■定 員:50名
■受講料:各回2千円、通し受講8千円
※テキストを購入される場合、別途テキスト代がかかります。
■テキスト:
中大規模木造建築物の構造設計の手引き 改訂版(彰国社)
(2019年8月2日発売のもの)
○第1回
日 時:2019年12月13日(金)13:30〜17:00
テーマ:構造と防耐火の法規および木質材料の基礎知識(予定)
○第2回
日 時:2020年1月14日(火)13:30〜17:00
テーマ:接合具
(ボルト、ドリフトピン、釘、ビス、めり込み嵌合系、木栓)の計算法(予定)
○第3回
日 時:2020年1月31日(金)13:30〜17:00
テーマ:梁・柱の断面算定および大スパン架構
(トラス、方杖、アーチ等)の設計法(予定)
○第4回
日 時:2020年2月18日(火)13:30〜17:00
テーマ:耐力壁と水平構面の試験法・評価法および詳細計算法(予定)
応用編(4) 計5回(90分2コマ/1回)
地震津波被害・耐震診断・耐震補強
定 員:40名
受講料:会員2万5千円、一般3万円(※5回通し)
会 場:東京都内の会議室を予定
【主旨】木造建築物の耐震設計の考え方は、明治以降、実際の地震被害に謙虚に向き合うことから出発して、工学的な知見を加え、基準法の壁量規定、その他の仕様書的規定に結びついています。耐震診断法もその考え方を踏まえて策定されています。しかしながら、近年でも熊本地震など、木造住宅等の地震被害は少なからずあり、耐震診断、耐震改修の必要性が高い状況は変わっていません。また、東日本大震災以来、津波被害も大きな課題となっています。本講座は、木造建築物の過去の地震被害、津波被害をもう一度腰を据えて見つめ直し、耐震診断法及び耐震改修技術について学ぶことを通して、既存木造建築物の耐震化、地震被害の軽減化について、ともに考える場を提供します。
※第2回以降講座の1回毎の個別受講のお申込を受け付けております。
個別受講の場合の受講料は、会員6,000円/回、一般6,500円/回となります。
お申込の際は個別受講の旨をご記入ください。
※第4回の予定は1月18日の予定でしたが1月11日に変更されました。
コーディネーター:河合直人(工学院大学)
○第1回
テーマ:福井地震までの地震被害
日 時:2019年10月19日(土)13:30〜16:30
講 師:腰原幹雄(東京大学生産技術研究所)
○第2回
テーマ:近年の地震被害
日 時:2019年11月9日(土)13:30〜16:30
講 師:安村基(静岡大学名誉教授)、河合直人(工学院大学)
○第3回
テーマ:東北地方太平洋沖地震・熊本地震の被害
日 時:2019年12月14日(土)13:30〜16:30
講 師:槌本敬大(建築研究所)、中川貴文(国土技術政策総合研究所)
○第4回
テーマ:耐震診断法
日 時:2020年1月 11日(土)13:30〜16:30
講 師:大橋好光(東京都市大学)
○第5回
テーマ:耐震補強と診断・補強の実務
日 時:2020年2月8日(土)13:30〜16:30
講 師:五十田博(京都大学)、佐久間順三(設計工房佐久間)
■ 講座の様子
基礎編(4)「木造建築の防耐火設計」講座
2000年の建築基準法の性能規定化以来の大きな改正となる2018年6月の建築基準法の一部を改正する法律の公布を受け、2019年6月に改正建築基準法が施行されました。この法改正では、従来、耐火建築物が求められた規模・用途であっても、準耐火構造+α(消火・防耐火措置等)で設計可能となるなど、木造に関する設計自由度が向上しました。さらに、住宅を設計する際の防火構造・準耐火構造や防火設備の告示も追加が続いています。そこで、住宅及び中大規模木造の火災安全設計、最新の建築基準法・告示等をはじめとする法令の概要を中心に、法改正が可能とする木材をあらわしとした設計の習得を目標として、東京・京都のふたつの会場で開催しました。2日間に渡り学ぶ集中講座の合間に昼食や懇親会を、講習会の一部として含むことで、参加者同士の交流も図れる講習会を目指しました。
第1日目(金)
10:45〜12:15 木造建築の防耐火設計概論
昼食
13:15〜14:45 木造防耐火の法令を読み解く
15:00〜16:30 木造住宅の防耐火設計(1)
16:45〜18:15 木造住宅の防耐火設計(2)
懇親会
第2日目(土)
09:00〜10:30 中大規模木造の防耐火設計(1)
10:45〜12:15 中大規模木造の防耐火設計(2)
昼食
13:15〜14:45 取合い部・接合部の防耐火設計
15:00〜16:30 総括・質疑応答・意見交換
講師:安井昇、加來千紘[桜設計集団]
2日間の講習会では、設計事例の写真や実験検証の映像、改正法の図解を基に、火災の燃え拡がり方や木材を使う場合の適材適所の考え方、新しい中・大規模木造建築物の可能性等、木造建築の火災安全設計について学び、今後の設計・施工上の課題や木造の技術開発上の課題について見直す機会となりました。今回の講習会が実務に役立つとともに、木造関係者の輪が広がると幸いです。
なお、今年度の講習会は、東京・京都の各会場にて、15名、9名の方にご参加頂きました。
(講習会講師・事務担当:加來千紘)
講習会の様子(東京)
修了証授与(京都)
■ 2019年度・前期日程
基礎編(4) 木造建築の防耐火設計 2日間連続
法改正が可能とする木材あらわしの防火設計
定 員:各会場 10名
受講料:会員2.5万円、一般3万円
【主旨】2000年の建築基準法の性能規定化以来の大きな改正となる2018年6月の建築基準法の一部を改正する法律の公布を受けて、2019年6月に改正建築基準法が施行され、従来、耐火建築物が求められた規模・用途であっても、準耐火構造+α(消火・防耐火措置等)で設計可能となるなど、木造に関する設計自由度が向上します。さらに、住宅を設計する際の防火構造・準耐火構造や防火設備の告示も追加が続いています。
本講座では、住宅及び中大規模木造の火災安全設計、最新の建築基準法・告示等をはじめとする法令の概要を中心に、法改正が可能とする木材をあらわしとした設計の習得を目標として、2日間連続の集中講義を東京と京都で実施します(両会場ともに内容は同じです)。
少人数による集中講義ですので木造防耐火を徹底的に学びたい方に最適です。講義に対する質問、実設計に関する質問、何でもお答えします。
講師:安井 昇、加來千紘(桜設計集団)
○日時
[京都会場]
2019年8月23日(金)〜24日(土)
[東京会場]
2019年8月30日(金)〜31日(土)
○会場
http://www.teamsakura.jp/access/
[京都]桜設計集団 京都事務所
京都市中京区二条寺町東入榎木町77-1 延寿堂ビル5階
[東京]桜設計集団 代々木事務所
東京都渋谷区代々木2-21-10 代々木パレス501
○プログラム
第1日目(金)
- 10:45〜12:15
- 木造建築の防耐火設計概論
- 昼食
-
- 13:15〜14:45
- 木造防耐火の法令を読み解く
- 15:00〜16:30
- 木造住宅の防耐火設計(1)
- 16:45〜18:15
- 木造住宅の防耐火設計(2)
- 懇親会
- (2時間程度、任意)
第2日目(土)
- 09:00〜10:30
- 中大規模木造の防耐火設計(1)
- 10:45〜12:15
- 中大規模木造の防耐火設計(2)
- 昼食
-
- 13:15〜14:45
- 取合い部・接合部の防耐火設計
- 15:00〜16:30
- 総括・質疑応答・意見交換
※2回の昼食、懇親会費用は受講料に含まれます。
○お申込みの流れ
- 参加申込書の送付
申込用紙に必要事項をご記入いただき、事務局へメール又はFAXにてお申込みください。(各講座は通し受講・一括支払い)
送り先・問合先:NPO木の建築フォラム事務局
E-mail:office@forum.or.jp / TEL:03-5840-6405 / FAX:03-5840-6406
- 受付確認
参加申込書の受領後、事務局より受付のご連絡を差し上げます。その後、初回開講日の10日前までに受講料を一括でお振込み願います。
振込先:三菱UFJ銀行 築地支店(普通)1080392 特定非営利活動法人木の建築フォラム
※ 恐れ入りますが、振込手数料はご負担くださるようお願い致します。
※ 友の会会員の参加費は一般料金となります。
※ 賛助会員の参加費は3名まで会員料金となります。
- 受講票のお届け
受講料のご入金確認後、受講票をお届け致します。開催日には受講票をお持ち頂き、会場受付までお越しください。
○キャンセルについて
取り消し・変更がある場合は各講座、初回開講日の1週間前までに事務局へご連絡ください。
○その他
各講座を受講することでCPDの単位 を取得できます(※CPD制度への登録必要)。詳しくは社団法人日本建築士会連合会のHPをご覧ください。
http://www.kenchikushikai.or.jp/cpd-new/access.html