視察旅行
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〜過去の視察旅行〜

 ■海外視察事業/ベトナム木造建築の旅・2011の報告

 今年度の海外視察事業は南雲一郎会員の企画による「ベトナム木造建築の旅・2011」で、団長・南雲氏を含めて参加者は24名。8月26日(金)から9月4日(日)の10日間に実施、無事終了しました。
 ベトナム北部の首都ハノイに入り、中部ダナンから山岳地域のプレイクやコントムへ移動し、更に海辺のリゾート地クイニョンから南部ホーチミンへ移動してメコンデルタの中心都市カントーへ、まさにベトナムを縦断する旅でした。国内のフライト移動が4回、各地域内での移動は専用バス、これほど緻密な行程計画が東南アジアで実現できる時代になったことに感動です。
 北部ハノイ近郊では伝統的な町家や集落や巨大木造教会などを、中部では山岳少数民族のジャーライ族やバーナー族の特徴的な大屋根の集会所や高床民家、木造の教会堂や修道院建築を見学しました。旧フォラム時代の2000年に訪ねたホイアンは美しい観光地へ変貌していました。また南部ではフランス統治時代にメコンデルタで活躍した地主階級の洋風を取り入れた伝統的民家を中心に見学しました。
ベトナム 今回の見学先は保存修復された建物が多く含まれていたので各地の保存行政や担当技術者の案内を受け、その案内を計らった団長・南雲氏の収集資料が事前に配布されていたので予備知識を持って見学に集中できました。また見学先に各地の木造教会が入っていたので「ベトナムのキリスト教史」が専門の参加者・五野井隆史先生にお願いして、移動中のバスの中で16世紀から始まったキリスト教のインドシナ布教史の講義をして頂き、ベトナム近世民家の歴史的背景に理解が深まりました。
 参加者の平均年齢が68.5歳にも関わらず、各自の健康管理のお陰で視察が無事終了出来たことに改めて感謝いたします。ご協力ありがとうございました。
(海外視察事業担当幹事:財満やえ子)


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 ■報告会「トルコ木造建築のリレートーク」

 2010年度の海外視察「トルコ木造建築の旅」の成果報告を参加者のリレー・トーク形式で行います。お茶とお菓子を頂きながらの堅苦しくない報告会です。お誘い合せの上、ご参加いただければ幸甚です。

■日時 2010年10月23日(土) 13:00〜18:00 ー 終了しました ー
■会場 向ヶ岡ファカルティハウス・セミナー室
■住所 東京都文京区弥生1-1 東京大学弥生キャンパス内
■参加費 1,000円/会員・非会員一律(当日会場でのお支払)
■申込 フォラム事務局へ参加申込書を10月15日までにFAX:03-5840-6406
■主催 特定非営利活動法人 木の建築フォラム

■スケジュール(敬称略)
 13:00〜「タラクリからボアズカレまで」林勝朗/木造建築研究工房
 13:50〜「トルコの家を視て」木澤源平/社寺建築・木澤工務店
 14:20〜「トルコの変容30年前との比較」月舘敏栄/八戸工業大学
 14:50〜「トルコの給排水(トイレ)の話」山田由紀子/建築環境計画DEN
 15:10〜 休憩(Tea&Cookie)
 15:30〜「トルコの伝統木造家屋」岡本祐紀/現代計画研究所
 16:10〜「地方新聞社の報道における記者の視点」三上藤美/(株)東邦アーステック
 16:50〜「アナトリアの魅力・木造の十字路?」財満やえ子/東京造形大学
 17:30〜「アヤ・ソフィア大聖堂の空間について」木阪尚志/Docomomo Japan

会場地図

会場案内
・南北線「東大前」駅下車より徒歩
・タクシーをご利用の場合は、農学部正門からキャンパス内に入り
 ファカルティハウス前で下車。


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 ■トルコ木造建築の旅・2010

旅行期間:6月27日(日)〜 7月6日(火) 10日間 <終了しました>
旅行代金:285,000円(フォラム会員は270,000円)
企   画:NPO 木の建築フォラム
手配実施:(株)グロリアツアーズ

『トルコ木造建築の旅・2010 へのお誘い』
トルコは地中海と黒海に面し、アジアとは地続きで、古代よりピッタイト王国(BC.1900〜BC.1190)の文化が花開いた土地です。この度の研修旅行は、北部黒海沿岸地方に点在するトルコの伝統的な木造建築をメインに視察し、ヒッタイトの遺跡を垣間見て、洞穴住居群で有名なカッパドキア地方まで足を伸ばします。一般的なツアーには黒海側の行程が少なく、トルコの伝統的な木造建築は容易に見ることができません。トルコでは最も快適なこの季節だからこそ、木造の集落や木造のイスラム教会などを巡る意味があります。黒海を挟んだブルガリアの木造建築と地震の多いイランの木造建築の接点に巡りあえることを期待して・・・。
皆様のご参加をお待ちしております。(担当幹事:財満やえ子)

□ 日程表(画像をクリックすると日程表 PDF版がご覧いただけます。)

日程表

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□ 募集要項

  1. 旅行代金:¥285,000
    募集人員は25名様を予定していますが、参加者が合計15名様に満たない場合は旅行代金に変更が生じます。
    航空運賃は2010 年2 月26 日基準ですが、航空運賃の突然の変更及び為替の大幅な変動の場合は旅行代金に変更が生じます。
    又、ビジネスクラスをご希望の場合は追加料金でお手配できます。
    ☆NPO 木の建築フォラム会員様 割引特典。
    上記代金より¥15,000を割引とさせていただきます。また、ご一緒に参加されるご家族(配偶者・両親・お子様・兄弟姉妹 1 名様まで)も対象となります。
  2. 上記代金に含まれるもの
    航空運賃:エコノミークラス日本⇔イスタンブール往復料金、国内線航空運賃
    宿泊費:4星ホテルツイン(8泊)
    食事:8朝食、6昼食、6夕食
    陸上費用:空港/ホテル間、移動時、視察時のチャーターバス料金
    現地ガイド:1 名の日本語ガイドが同行します。
    添乗員費用:1 名の添乗員が同行します。
    入場・見学費:行程上必要な視察・観光施設入場料
  3. 上記代金に含まれないもの
    超過手荷物料金:無料手荷物制限は20kgまでです。
    シングル部屋利用追加料金:51,000 円(8泊分)
    空港税:成田空港施設使用料(2,540 円)、トルコ空港税(約1,750 円)
    燃油サーチャージ:
    往復(約17,000 円)、但し変更または廃止の場合がございます。
    旅行中に生じた個人的な費用:
    電話代、クリーニング代、その他個人的な費用
  4. 取消し料金
    旅行契約の解除期日 取消料
    旅行開始日の30日以降10日前に当る日まで 20%
    旅行開始日の10日目以降3日前に当る日まで 30%
    旅行開始日の前々日及び前日まで(就業時間内) 50%
    旅行日当日/旅行開始後の解除/無連絡不参加 100%
  5. 免責事項
    航空会社は乗客のお客様が機内におられない場合に発生した事故に対して責任を負いません。
    航空会社は航空券の契約事項に基づき航空券を発行します。
    当旅行はお客様が被られた損失・障害が次の理由による場合は責任を負いません。
    ※天災、陸・海・空における不慮の災難、交通事故、ストライキ、政府及び公共団体の指令、入国・税関規制、その他の管理できない不可抗力(テロ、流行病、詐欺等)。
  6. 申し込み締切日: 5 月10 日(月)

【お問合せ先】
 株式会社 グロリアツアーズ
 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-38-4 村上ビル3階
 TEL:03-6661-9080 FAX:03-5641-1222
 担当:白坂 篤志

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 ■海外視察旅行2009・国際木造建築シンポジウムとトルコ木造建築の旅

 下記にて募集いたしました「国際木造建築シンポジウムとトルコ木造建築の旅」は、新型インフルエンザの流行を考慮し、延期することにいたしました。
 お申し込みいただきました皆様及び関係者の方々にはお詫び申し上げます。再開のめどが立ちましたら、お知らせいたします。

 2009年度の海外視察旅行は、6月25日から6月27日にIASS(The International Association for Shell and Structures)が、イスタンブールで開催する国際シンポジウウム「古代から現代に繋がる木質構造物」に合わせて、トルコ木造建築を視察します。 
 IASSの国際諮問委員の川口衛先生を団長にして国際シンポジウムに参加すると共に、安藤直人氏を副団長にしたトルコの黒海地方に残る伝統的な木造建築や集落を視察するため、3つのコースを準備しました。国際シンポジウムでは日本の研究者も発表者しますし、黒海沿岸の木造建築は、既に「ヨーロッパ木造建築の旅」で視察した対岸のブルガリアの木造建築と比較して見るのも一興です。
 Aコース(6月21日〜26日)は、忙しい会員のために黒海地方の歴史的な木造建築を視察する6日間のコースです。
 Bコース(6月21日〜28日)は、黒海地方の歴史的な木造建築を視察した後、国際シンポジウムに参加します。これがメインのコースですが、国際シンポジウウム参加は希望者だけですから、2日間のイスタンブールを自由に観光したい方にも最適の8日間コースです。
 Cコース(6月21日〜6月30日)は、黒海地方の歴史的な木造建築を視察した後、ここまで足を伸ばしたのなら古代王国のヒッタイト遺跡や、カッパドキアの洞窟住居群も視察したい方のための10日間コースです。
 お誘い合わせの上、奮ってご参加下さいますようご案内いたします。
★「本企画は、インフルエンザの流行を考慮し、延期することにいたしました。」
募集パンフレットダウンロード>                (文責:財満やえ子)



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 ■海外視察旅行2008・台湾

国立台湾大学(台北)で開催される国際シンポジウム「Carbon Management in Forest and Forest Products symposium」に合わせて、パネラーの一人である有馬孝礼代表理事と共に、台湾の新しい木造建築と台湾大学の演習林を視察します。

シンポジウムは、これからの台湾林業のあり方を見据えて、地球温暖化防止における森林吸収源や木造に関する議論が交わされる予定です。また、最近建った台湾ヒノキや大断面集成材の木造建築、亜熱帯地域対応の木造建築などを見学しながら、台湾中部にある国立台湾大学の演習林(鶏頭森林遊楽区)を訪ね、通常は宿泊できない大学の宿泊施設を基点に、台湾林業の実情を視察します。台湾の森林資源と植生を身近に体験し、新旧の木造建築を見学できる絶好の視察旅行です。奮ってご参加下さいますようご案内いたします。

月日
都市名
時間
交通
内 容
1
10/15
(水)
東京(成田)
台北
14:15
17:00
BR2197
専用車
成田空港よりエバー航空にて、一路台北へ。
着後、日本語ガイドと共に専用バスにてホ
テルへ。  (台北立徳台大尊賢会館 泊)
2
10/16
(木)
台北  
終日 
専用車 
  台北近郊木造建築物を見学
(保安宮・林口観音寺・三峡祖師廟)
  (台北立徳台大尊賢会館 泊)
3
10/17
(金)
台北
 終日
 
  終日自由行動
国際シンポジウム参加(実費)
(台北立徳台大尊賢会館 泊)
  朝
4
10/18
(土)
台北
渓頭

夕方 
専用車 
  専用車にて経由、渓頭へ
途中、桃園神社・九族文化村見学
(渓頭台大實験林渓頭遊楽区 泊)
  朝
5
10/19
(日)
 渓頭
 終日
専用車 
  渓頭森林遊楽区・大学池・茶園木屋 見学 
(渓頭台大實験林渓頭遊楽区 泊)
  朝
6
10/20
(月)
渓頭
台 北
東京(成田)

14:50
19:10
専用車
BR2196
渓頭出発、中寮木屋に立ち寄り、桃園空港へ
エバー航空にて一路成田空港へ。
成田空港到着後、各自解散。


日程:2008年10月15日(水)〜10月20日(月) −終了しました−

*宿泊先
 台北立徳台大尊賢会館

  住所:台北市羅斯福路四段83号 電話:(02)8369-2858
 渓頭台大實験林渓頭遊楽区
  住所:渓頭教育中心南投県鹿谷郷内湖村森林巷10号 電話:(049)261-2345

企画協力:NPO木の建築フォラム
旅行実施:株式会社トラベルプラン 担当:酒井 
TEL 03-3561-5050 & FAX 03-3561-5051



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 ■2003年8月「ルーマニア木造建築の旅」報告
 かねてフォラム通信などでお知らせしていた「ルーマニア木造建築の旅」は、予定通り8月20日、20名のメンバーにて出発し、多くの成果を得て、全員無事に帰国することが出来ました。その顛末について、ここに簡単に御報告したいと思います。
 旅程は、まずミラノ経由で同日中にルーマニアの首都ブカレストに到着。翌日市内の見学と、野外農村博物館(民家園)を見学し、ルーマニアの民家の概要を知ることが出来ました。その後、トランシルバニア地方を北上し、世界遺産であるビエルタンの要塞教会などを見学。宿泊したシギショアラの町では、ちょうど少数民族の集まる祭りの日で、美しい民族衣装や踊りなども見ることが出来ました。
 その後、さらに北上を続け、マラムレシュ地方に入り、特徴のある門構えを持った民家や、数多くの木造教会を見学しました。また、その間、木造の門構えを作る職人の家を訪ねて実際の作業を見学したり、新築中の木造教会の現場を見ることも出来ました。その現場では、製材から仕上げまでの作業を見ることが出来、大変興味深いものでした。
 後半は、世界遺産を含むブコヴィナ地方の修道院や、シナイアの僧院・ペレシュ城・ブラン城などを見学しながら、ブカレストへ戻りました。最後は経由地のミラノで一日自由時間を過ごし、帰国の途につきました。
 ルーマニアという国については、まだまだ日本では情報も少なく、現地では、なかなか思うように進まなかった点も多くありましたが、逆に、参加者どおしの意見の交換から、お仕着せではなく、一人一人が積極的に参加するという、企画者側の意図するところがいくらか実現できたかと思います。
 今回の最大の問題点は、道路事情の悪さだったと思いますが、その他とにかく自由経済へ移行する過渡期であり、後から考えると、貴重な経験ではなかったかと思います。一番印象的だったのは、他の多くの国ではもう見ることの出来ない、人々の素朴な暮らしぶりでしたが、建築も含めて、そうした伝統的なものと新しい商業主義的なものとの調和、それと同時に国の経済をどう発展させていくかなど、課題は多いと感じました。


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