◆第15回 木の建築フォラム/能代 

■テーマ:地域の木の学校づくり

■主旨:
 秋田県は全国的にも木の学校造りに熱心に取り組んできた地域のひとつである。特に能代市は近年全ての小中学校を木造でつくっている。昨年、小規模の公共建築が木造でつくられるように法改正がなされたことで、木の学校の需要は広まりつつあるが、実際に木を使おうとする場合、長く続いた木造建築の停滞期の影響から様々な問題に直面する。能代の取組み先駆けとして今後の木造建築のあり方を考える上で多くの示唆に富んでいる。
また学校は地域で生まれ育った人たちが数世代にわたり学習する場である。時代の変化や人口の変動によって学校としての機能を終えても、地域コミュニティの象徴として活用される場合が多い。地域の木材や地域の技術を活用して、改修し、使い続けてゆくことの意義について考えたい。 (松留愼一郎)

■開催日:2011年11月12日(土)、13日(日)

■場所:
11月12日(土) <シンポジウム>
国登録有形文化財 旧料亭金勇(秋田県能代市柳町13-8 JR能代駅から徒歩7分)
11月13日(日) <エクスカーション>
能代市立第4小学校 他

■主催:
特定非営利活動法人 木の建築フォラム、
東洋大学 木と建築で創造する共生社会研究センター(WASS)

■共催:秋田県立大学

■後援:
能代市、これからの木造住宅を考える連絡会、文化遺産を未来につなぐ森づくりの為の有識者会議

■協賛:
社団法人 全国木材組合連合会

■プログラム:
11月12日(土) <シンポジウム>
13:00 受付開始

13:30 開会挨拶 齊藤滋宣(能代市長)、坂本 功 (NPO木の建築フォラム理事長)

13:45 第1セッション「地域ぐるみで木の学校をつくる」
司会:浦江真人(東洋大学理工学部准教授、WASS研究員)
パネラー:佐藤友一(設計集団環協同組合理事長)
西方里見(西方設計・設計チーム木協同、組合代表)
飯島泰男(秋田県立大学教授、木材高度加工研究所所長、WASS客員研究員)
佐藤智子(能代市立崇徳小学校 校長)


15:00 事例紹介「木の学校の30年」 樋口貴彦(WASS研究助手)

15:30 第2セッション 「木の学校のサスティナビリティ」
司会:安藤邦廣(筑波大学芸術学系教授)
パネラー:花田佳明(神戸芸術工科大学教授)「日土小学校の改修の取り組みについて」
清水公夫(清水公夫研究所代表)
関口正洋(NPO越後妻有里山協働機構、アートフロントギャラリー)
「越後妻有大地の芸術祭における廃校の利用」
長澤 悟(東洋大学理工学部教授、WASSセンター長)


16:45 総括 秋山哲一(東洋大学理工学部教授、WASS研究員)

18:00 情報交換会(懇親会)会場:能代キャッスルホテル

11月13日(日) <エクスカーション(見学会)> 9:00 〜

  1. 能代市立第4小学校
    (平成22年竣工、木造2階建・校舎延床面積約6,000uの大規模校、構造材にはスギ、ベイマツ集成材を使用、スギ板と白壁による仕上げのコントラストが明るい内部空間を構成、設計;設計チーム木協同組合)
  2. 能代市立崇徳小学校
    (平成8年竣工、木造2階建一部RC造・校舎延床面積約2,500u、集落や山門等、地域の歴史を反映したデザインの校舎外観と、内部の樹齢250年秋田スギ磨き丸太がシンボル的存在、設計;設計集団環協同組合)
    12:00〜 昼食 場所:二ツ井総合観光センター
    13:00〜
  3. 能代市立二ツ井小学校
    (平成22年竣工、木造2階建、校舎延床面積約5,000u、切り妻屋根とスギ板横張りの外観で、内部は構造材を現しとした意匠、内装仕上げにはスギ板を多用し色味の異なる木材が空間のアクセントとなっている、設計;設計集団環協同組合)
  4. 二ツ井地区の廃校となった木造学校(旧仁鮒小)
    15:30 JR東能代駅又はJR二ツ井駅解散

■参加費:
11月12日(土)
シンポジウム参加費:無料(資料集:2,000円)
情報交換会(懇親会):5,000円
11月13日(日)
エクスカーション(見学会):3,000円(昼食込み)

■定員:100名(先着順)